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Today!

ブルース / 再発見とフォーク・ブルース復興 · 1966

Today!

Skip James

この一枚を聴く理由

ほぼ独奏の12曲でも、楽器の役割と曲の長さは大きく変わる。ブルースを一つの気分にまとめられないことが分かる一枚。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

スキップ・ジェイムスの『Today!』は、少人数の演奏だから変化も小さいとは限らないと示す。一人の歌と演奏が中心でも、6分を超える曲と2分に満たない曲が最後に並ぶ。何が繰り返され、それがどれほど続くのかを追えば、ブルースという共通の呼び名の中に異なる大きさが見えてくる。

1966年のVanguard作品。ここではCraftによる2024リマスターの12曲版をつなぐ。2024年の新演奏でも、1931年の録音集でもない。同じ年のミシシッピ・ジョン・ハートの同名盤とも区別したい。レーベルは大半をジェイムスの独奏と説明するが、「How Long」にはラス・サヴァカスのベースが加わる。全曲をギター一本と歌だけと説明しないことが、演奏を具体的に捉える出発点になる。

長さが反復の働きを変える

冒頭の「Hard Time Killing Floor Blues」と4曲目「Special Rider Blues」では、展開する時間が違う。一つの共通した気分を探すより、一度示された音楽の形がどれほど長く続くかを比べたい。反復があることと、反復が同じ効果を生むことは別だ。短い曲では小さな変化が大きく感じられ、長い曲では少しずつ変わる進行が全体の時間を作る。題名を知るだけでは分からない違いが、その持続の中にある。歌が戻る位置にも注目してみよう。

中ほどに置かれた例外

7曲目「How Long」はリロイ・カーの作品で、この盤では他の演奏者のベースが参加する例外にあたる。一人のブルース音楽家のアルバムだから、すべての音を本人が出したと考えないでおこう。「Cherryball」と「All Night Long」の間で聴けば、編成の違いが曲の位置と一緒に伝わる。低音の動きを追い、歌を支える役割がどう分担されるかを考えたい。例外を見つける目的は、残りを画一的に説明することではなく、実際の演奏へ注意を向けることにある。

長く広げてから短く終える

11曲目「My Gal」は約6分7秒だが、最後の「I’m So Glad」は約1分58秒。終わりへ向かって次第に長くなる構成ではない。長い曲の作った時間を短い曲がどう変えるか、続けて聴いてみよう。題名から前を悲しく、後を楽しくと分類するだけでなく、演奏が動く頻度や歌の進む単位に耳を向けたい。この二曲の配置は、一枚全体を遅い独白のように受け取ることを避けさせる。多様な長さと楽器の役割を合わせて追うと、小さな編成にも十分に立体的なアルバムの形があると分かる。

曲からたどるアルバム

How Longの編成上の例外と、My Galから短いI’m So Gladへ進む終盤の規模を比べる。

  1. Hard Time Killing Floor Blues

    約3分25秒の冒頭曲。ここで聴くのは1966年盤の演奏の2024リマスターで、題名が同じでも初期録音と同一ではない。歌の一つの句が始まり終わる間に、伴奏がどんな動きを保つかを追い、後の曲を比べる基準にしてみよう。題名が示す苦難から先に気分を決めるより、演奏の速度と反復に注意を向けたい。同じ形が戻った時に音楽が止まるのか、少し別の方向へ続くのかも聴きどころになる。次の「Crow Jane」を聴いてから戻れば、短い演奏の中でも曲の広げ方は一様でないと感じられる。よく知る曲名を見つけた時こそ、どの時期の演奏かを確かめておきたい。

    参考資料 · Craft official Bandcamp: complete 2024 remaster titles and durations
  2. How Long

    約2分59秒の7曲目はリロイ・カーの作品で、ラス・サヴァカスがベースを弾く。全編を一人の独奏と説明できない具体的な例外だ。担当を確認したら、その情報を音の働きを聴くために使おう。低音が歌をどこで支え、繰り返す動きが進行をどう安定させるかを追える。演奏者が一人増えても、大きなバンドの響きになる必要はない。人数より役割の分担に注目するとよい。「Cherryball」と「All Night Long」の間で聴き、この短い曲が中ほどに置かれる効果も考えてみよう。他者の作品を自分の演奏へ取り入れることと、共演の働きを一緒に聴ける位置にある。

    参考資料 · Craft Recordings: Today original programme and personnel

次に聴く一枚

ミシシッピ・ジョン・ハートの『Today!』と比べ、題名と発表年が同じでも演奏の性格を同一視せずに聴く。

Today! ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。