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MIRACLE DIVING

日本の音楽 / ロックバンド・パンク・ヴィジュアル系 · 1995

MIRACLE DIVING

JUDY AND MARY

この一枚を聴く理由

冒頭のTAKUYA三曲と終盤の恩田快人の三曲。その間に五十嵐公太の作品も置く、複数の作曲者による一枚。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

『MIRACLE DIVING』は「Over Drive」の勢いだけでは語り切れない。最初の三曲をTAKUYA、最後の三曲を恩田快人の作品で組み、その間に五十嵐公太の曲も配している。作曲者の並びを見るだけでも、アルバムの違う入口が開く。

1995年12月4日発売のサード・アルバム。YUKIの声が十一曲を強く結び付ける一方、旋律の出発点は一人に限られない。ギター、ベース、ドラムを担う三人がそれぞれ曲を書く。誰の作品かを音色の答え合わせに使うより、同じバンドが異なる発想をどう受け止めるか、順番に沿って楽しみたい。歌声の印象が強いからこそ、その後ろの違いを探す面白さがある。

転機の回想と実際の分担

TAKUYAは2026年のインタビューで、「Over Drive」がCMの選考で採用され、自分の立場を変えたと振り返っている。当時の録音日誌ではなく、本人が後から捉えた転機として読むべき話だ。一方、このアルバムの作曲クレジットでは恩田が五曲、五十嵐が二曲を担当している。一人が他の作者に取って代わったという筋書きでは、この分担を捉えられない。存在感を増したTAKUYAの曲と、別の二人の曲が同居する、その具体的な形に耳を向けたい。

三曲から別の作者へ

「Miracle Night Diving」「Over Drive」「KYOTO」はTAKUYAの作曲が続く。「KYOTO」では作詞も本人の名義であり、歌う人と詞を書く人の区別も見える。第四曲「Little Miss Highway」は五十嵐、その後の二曲は恩田へと移る。作曲者が変わるたびに全く別の音になるわけではない。YUKIの声が連続性を保つ中で、旋律の進み方や戻り方を比べるための手掛かりになる。曲順とクレジットを並べると、シングル二曲だけでは見えにくかった道筋が分かる。

終わりの三曲を残す

後半の「ステレオ全開」と「Oh! Can Not Angel」を経て、「プラチナ」から最後までは恩田作品が並ぶ。この三曲を続けて聴けば、冒頭の三曲とは別のまとまりとして楽しめる。中央の「ドキドキ」も、もう一つのヒット曲というだけでなく、同じ作者の仕事の中へ戻せる。声とギターの個性が鮮やかな作品だが、その二つだけで音楽の出発点が尽くされるわけではない。複数の作者による歌を、同じ四人の演奏へ結び付ける感覚が一枚を支える。最後まで聴くことで、その広がりを受け取れる。 作曲者の名前を知った後でも、結論を急がず、隣り合う曲の違いを実際の演奏に探してみたい。

曲からたどるアルバム

二つのシングルを比べた後、冒頭三曲と最後の三曲をそれぞれ続けて聴きたい。

  1. Over Drive

    YUKI作詞、TAKUYA作曲の第二曲。歌の旋律だけでなく、区間ごとにギターが何をするかを追うと面白い。TAKUYA本人と制作した2013年の教則企画では、二番のAメロ、ギター・ソロ、ソロ後のBメロが別々の項目になっていた。印象的な冒頭だけがギターの役割ではないと分かる、具体的な手掛かりである。その場所を順に聴き、歌が戻るときの演奏の形を比べてみたい。リンク先は約四分十九秒の本アルバム収録版で、後年の教則用再演ではない。前後の二曲も同じ作曲者なので、単独のヒット曲から少し範囲を広げて聴くことができる。

    参考資料 · MONSTER DIVE and TAKUYA official guitar lesson release, 2013
  2. ドキドキ

    こちらはYUKI作詞、恩田快人作曲。もう一つの代表的なシングルでも、「Over Drive」と同じ人が書いた曲ではない。二曲を並べて、言葉が旋律のどこに置かれ、戻ってくる部分にどんな印象を作るか比べたい。同じ声が結び付ける間にも、歌の出発点は変わっている。本作では約四分十四秒の第六曲として中央に置かれる。聴き終えたら最後の恩田作品三曲へ移り、その後でここへ戻ると、一つのシングルをより広い仕事の中に位置付けられる。次の「ステレオ全開」までそのまま進めば、作者が替わる曲順の感触も確かめられる。 アルバムの中央という位置も、この歌の聴き方を変える。

    参考資料 · Japan Music Producers Federation: original composition and lyric credits

次に聴く一枚

同じ1995年のスピッツ『ハチミツ』へ進み、異なる作曲・編曲の関係の中で声とギターがどう結び付くか比べたい。

Hachimitsu ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。