GROOVE ARCHIVE
← 韓国の音楽
Rock Will Never Die

韓国の音楽 / 1980年代 · 1986

Rock Will Never Die

부활(Boohwal)

Rock Will Never Die · 부활

この一枚を聴く理由

歌で迎え、長い器楽曲へ導く。韓国ロック・バンドの第一作を曲順から聴く。

音楽と一緒に読む

収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

冒頭に희야と비와 당신의 이야기が続くため、この二曲だけで印象が固まってしまうかもしれない。しかし途中の約7分に及ぶ인형의 부활まで進むと、歌声を追っていた耳は楽器の展開に向き直る。声の魅力を入口に、歌のない時間まで案内する曲順なのだ。

1986年のデビュー作ではイ・スンチョルがリード・ヴォーカル、キム・テウォンがギターと編曲を担当。原盤のクレジットを転記した資料には、ギターのイ・ジウン、ベースのキム・ビョンチャン、ドラムのファン・テスンも記載される。有名な歌手とギタリストだけの対決に縮めず、バンドとして曲を組み立てた録音として聴きたい。 歌詞を理解できるかどうかだけで入口を狭める必要もない。声が伸ばす音や句の切れ目は、そのまま楽器との関係を探す手掛かりになる。

速さだけを基準にしない

2007年の京郷新聞の回顧評は、速度の競争より旋律や遅い・中程度のテンポに注目していた。これは発売当時の聴衆全体を代表する証言ではないが、今聴く際の入口になる。激しさだけを期待すると、歌が一つの文を描く時間が見えにくい。一方、バラードだけを記憶すると、中央に置かれた長い器楽曲を取りこぼしてしまう。どちらか一方を本当のバンド像に選ぶ必要はない。

A面の歌からB面の展開へ

最初の二曲のあと、너 뿐이야と길가의 연인들で曲の長さが短くなる。その次に、元のLPでB面を開いた인형의 부활が置かれる。슬픈 환상、사랑 아닌 친구、사랑의 흔적が続いて、バンドの八曲は終わる。知っている歌だけを取り出すのではなく、この順番を保てば、途中で聴き方を切り替えることも作品の楽しさだと分かる。長い曲が五番目にある意味を、前後の曲との距離から確かめたい。 八曲という数は、今回の配信で聴けるバンド本編の数である。初期の盤に加えられた別の項目は注記で区別した。再発年の表示に惑わされず、1986年の作品として曲の並びを見ていこう。

後の歴史より、この編成

その後のヴォーカリスト交代をすべて覚えなくても、この第一作には入っていける。最初は歌の旋律を追い、次にその句が終わった場所でギターが何を続けるかに耳を向ける。中央の器楽曲では同じ期待が使えなくなるため、演奏そのものの進み方が焦点になる。題名をバンドの長寿を予言した言葉として読むより、歌と演奏に異なる場所を与えた八曲の配置を聴くほうが、デビュー作の具体的な魅力に近づける。 最後まで聴いた後に冒頭へ戻ると、最初は代表曲として受け取った歌も、長い演奏を含む全体への導入として捉え直せるはずだ。

曲からたどるアルバム

冒頭二曲の歌と、5曲目の器楽的な展開を続けて聴き、音楽の進み方を比較する。

  1. 희야

    ヤン・ホンソプの作詞・作曲による曲。約5分33秒のこの版では、キム・テウォンのギターだけでなく、イ・スンチョルの歌が描く旋律も入口になる。有名な呼びかけを聞いてすぐ記憶のサビへ飛ぶより、歌が始まる前の時間と、声が止まった後の楽器を追ってみたい。一度目は歌の句を、二度目は句の間のギターを聴くと、片方をもう片方の付属物として扱わずに済む。この曲の親しみやすさだけでアルバム全部をバラード集と決めないことも大切だ。選択したのはBoohwalの第一作に入る録音で、歌手名義の別作品や後年のコンサート版ではない。

    参考資料 · Kyunghyang / Hwang Jeong — retrospective album criticism (2007)
  2. 비와 당신의 이야기

    約6分の二曲目。Channel YESの回顧評は、イ・スンチョルの抒情的な声とキム・テウォンの粗い声が作る対比を指摘した。高い声と低い声の競争と決めるより、同じ曲の中で表情の語り口がどう変わるかを聴く手掛かりになる。最初から頂点だけを待たず、その前の句がどう積み重なるかを追おう。ギターも声のない場所を埋める伴奏としてだけ扱わず、時間を広げる表現として聴いてみたい。後年の公演における歌唱の分担を、この録音へそのまま当てはめることはできない。原語の曲名と第一作の位置を確かめながら聴くのがよい。 題名の翻訳を先に結論とせず、声の違いから入ってみよう。

    参考資料 · Channel YES — retrospective review of the debut

次に聴く一枚

続けてソンゴルメの第二作を聴き、韓国の二組のバンドが歌の旋律とギターをどう結ぶか比較する。

송골매 2집 ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。