映画音楽 / 大作映画の管弦楽 · 1977
Star Wars(スター・ウォーズ)
ジョン・ウィリアムズ
Star Wars · 존 윌리엄스
この一枚を聴く理由
有名な冒頭の先まで耳を向ける。大きな合奏と長く伸びる旋律の距離が変わるたび、画面のない場所でも冒険が動き出す。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
「Main Title」の出だしを知っていても、その後を一曲として追った経験は意外に少ないかもしれない。前へ張り出す旋律の下では別の音が動き、曲調が柔らかくなると、同じオーケストラが急に近づいて感じられる。Star Warsへの入り口には、その距離の変化がちょうどいい。登場人物の名前を覚えなくても、勢いよく進む時間と、少し息をつく時間の違いはつかめる。有名な音楽を確認するだけで終えず、次の表情を待ってみたい。
対象は1977年の最初の映画のサウンドトラックで、シリーズ全体の名曲集ではない。配信ではA New Hopeという副題が付く。参照したApple版は2018年リマスターの16曲構成で、映画の音楽をより多く集めた拡張盤とは分けて考えたい。アルバムの順番を、そのまま場面の順番だと思わないほうが聴きやすい。異なる速さや色合いを持つ音楽がどう続くか。それだけでも、映像を離れた一枚としての流れが見えてくる。映画の結末を知っているかどうかは、出発の条件にはならない。
大きさだけではないオーケストラ
ウィリアムズが指揮するロンドン交響楽団の魅力を、迫力という一語で片付けないでおこう。長く歌う旋律から短く切れる音へ移ったとき、自分の呼吸まで少し変わるかもしれない。静かな箇所があるから、その後の大きな響きも輪郭を持つ。楽器名を一つずつ当てるより、近い音か遠い音か、込み合っているか開けているかを感じてみる。音量を上げ続けなくても、その差を追う楽しさは残る。主旋律だけでなく、周囲の動きに気づく余地もある。
公開時の評価と後年の保存
1978年のアカデミー賞では作曲賞を受賞し、2004年には米国の国家録音登録簿に選ばれた。公開に近い時期の受賞と、後年の保存の判断は別々の記録である。その重みを最初から背負う必要はない。「Princess Leia’s Theme」の長い息と「Cantina Band」の軽い動きを並べて聴けば、この一枚にある表情の幅はもっと直接伝わる。賞の数を知ることと、次の曲も聴きたくなることは同じではない。自分が気になる音から進めばよい。
場面を当てずに聴いてみる
映画を知る人には、台詞や効果音と重なっていた音を手前に取り出す機会になる。初めての人は、物語の細部を調べずに速さと旋律を追える。一度通した後で最初と最後の曲を続けて聴くと、出発と到着の感じはどう違うだろう。短い試聴で惹かれた部分があれば、次は一曲の中で緊張が強まり、ほどける過程まで聴きたい。懐かしさの確認にも、オーケストラとの新しい出会いにもなる。その両方を受け止める余白が、映像を離れた音盤にはある。
曲からたどるアルバム
Main Titleの力強い出発とPrincess Leia’s Themeの長い旋律を比較したい。試聴は抜粋なので、一曲全体の変化を代表するとは限らない。
Main Title
よく知る冒頭の後、旋律の下で音がどう動いているかにも耳を向けたい。前へ進む力は、口ずさめるメロディだけが作るものではない。米国議会図書館のエミリオ・アウディシーノの解説は、この音楽を交響的な映画音楽への関心の復興に位置付ける。これは後年の評価であり、公開当時の観客全員の感想ではない。まずは力強い部分から柔らかな旋律へ移るところを待ってみよう。冒険の気分に勇ましさだけでなく、好奇心も加わるだろうか。出だしを知っていることを聴き終える理由にせず、その先へ注意を向けるきっかけにする。映画の設定を知らなくても試せる聴き方だ。
参考資料 · Library of Congress: Star Wars, essay by Emilio Audissino; Registry selection 2004Princess Leia's Theme
旋律が一つの思いを言い終えるまで、少し待つつもりで聴く。長く続く息遣いは、同じ盤の切迫した音楽とは違う時間を感じさせる。人物に結び付く題名だが、筋書きを先に説明しなくても、その違いは届く。16曲の構成では三曲目に置かれ、前の二曲の強い動きから空気を変える。最初の三曲を続けて聴けば、場面を再現する順番とは別に、アルバムとしての呼吸があることに気づくだろう。静かな始まりから旋律の周囲が広がる過程を追ってみたい。響きが大きくなっても、親密さは残るだろうか。英雄的な音楽の印象が強かった人ほど、一人の感情に近づくこの余白を味わえる。
参考資料 · Apple Music: Star Wars: A New Hope, sixteen-track digital album
次に聴く一枚
同じ作曲家のE.T. the Extra-Terrestrialへ。旅の大きさだけでなく、一人の存在への親しさをオーケストラがどう広げるか、聴き比べたい。
E.T. the Extra-Terrestrial ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Library of Congress: Star Wars, essay by Emilio Audissino; Registry selection 2004 · www.loc.gov
- Academy of Motion Picture Arts and Sciences: 1978 awards, Original Score · www.oscars.org
- Walt Disney Records: 2018 remastered soundtrack announcement · www.prnewswire.com
- Apple Music: Star Wars: A New Hope, sixteen-track digital album · music.apple.com