ポップ / 1980年代ポップ · 1989
Rhythm Nation 1814
Janet Jackson
この一枚を聴く理由
短い接続部がダンス曲、社会への関心、個人の関係を結び、ヒット曲の一覧だけでは捉えられないアルバムを作る。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
『Rhythm Nation 1814』では数秒のトラックも飛ばしにくい。「Pledge」から表題曲へ入り、「T.V.」「Race」を経て社会を見る区間を進み、「Let’s Dance」で方向を変える。長い曲の間の小片が、ジャネット・ジャクソンの言葉をどこへ置くかを決めている。
1989年発表で、ジミー・ジャムとテリー・ルイスが主要な制作協力者。リンク先のA&M版は原CDの20トラックを保ち、短いインタールード8本を含む。したがって長い完成曲が20曲あるという意味ではない。選んだ「Rhythm Nation」と「Black Cat」はアルバム版で、短縮シングルやリミックスへの差し替えではない。まず番号順に聴くと、並べ方そのものが音楽上の選択だと分かる。
冒頭で方向を示す
表題曲の後には「State of the World」と「The Knowledge」が置かれ、世界と知識へ視線を向ける。間の短いトラックも含めると、有名な曲を早く次々に聴かせる配置とは違う出発になる。制作陣は、順序によって社会への関心と個人の生活を結ぶと説明した。大きな概念を先に覚えるより、最初の7トラックがどこで向きを変えるかを聴きたい。「Let’s Dance」の後で「Miss You Much」が始まると、単に次の曲が来る以上の区間の変化を感じられる。
短い接続部は空白ではない
インタールードを消して長い曲だけ並べても歌は残るが、登場する文脈は変わる。「Hey Baby」が「Escapade」の前、「No Acid」が「Black Cat」の前にあることを覚えておこう。短い音が次のリズムを予告するのか、別の方法で期待を変えるのかを比べるとよい。この盤では長さが重要度を示すわけではない。数秒で、その後の4分以上の曲を聴く姿勢が変わることもある。曲と曲の間を編集することも、アルバムを作る仕事の一部になる。
強いギターの後にも流れがある
「Black Cat」のギター中心の音の後には「Lonely」「Come Back to Me」「Someday Is Tonight」が続く。力強い曲を最後に置く構成ではない。社会へ向けた発言と個人の関係を無関係な二種類の歌に分けず、一枚がどんな順で両方を通るかを追いたい。最後の長い曲の後にも「Livin’...In Complete Darkness」というインタールードが残る。ここまで含めれば、最初の宣言と最後の題名が作る枠も思い出される。有名なシングルを知っている人にも、全体再生で別の経験が生まれる理由がある。
曲からたどるアルバム
最初の7トラックを省略せず聴き、Black Cat以後の歌と最後のインタールードまで流れを追う。
Rhythm Nation
約5分31秒の2曲目。直接再生する前に、約48秒の「Pledge」から始めたい。最初の長い曲へ届く前の宣言が、馴染みのリズムの受け止め方を変えることもある。反復する拍と複数の声が句を強める方法を一緒に追い、ダンスと社会への発言が同じ演奏の中でどう働くかを聴こう。メッセージを理解するためにリズムを無視する必要はない。何を言うかと、どう体を動かすかが共存する。終わったら「T.V.」も残し、「State of the World」へ続けてみよう。独立した代表シングルであると同時に、アルバム冒頭の方向を定める長い出発点でもある。
参考資料 · Apple Music: original A&M twenty-track editionBlack Cat
16曲目に置かれた約4分51秒のアルバム版。編集やギター・ソロの異なるシングル版へ置き換えずに聴きたい。「No Acid」からの移行を聴き、ギター中心の響きが先の「Escapade」とどんな違いを作るかを比べよう。ジャンル名を当てるより、リズムを導く音と歌を支える楽器がどう変わるかを追えばよい。この強い曲が最後ではない点も大切だ。「Lonely」と二つの長い歌、終わりのインタールードが残る。勢いを単に一枚の頂点と決めず、後の曲へつなげると、異なる質感が互いの位置を変える並びとして聴ける。曲順が演奏の力を別の角度から示している。
参考資料 · Apple Music: original A&M twenty-track edition
次に聴く一枚
『Control』と比べ、同じ歌手と制作協力者が曲順と短い接続部でどんな新しい範囲を作るかを聴く。
Control ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Janet Jackson official store: original twenty-track CD programme · store.janetjackson.com
- Library of Congress firsthand interview with Jimmy Jam and Terry Lewis · memory.loc.gov
- Jimmy Jam firsthand interview on production and sequencing · daily.redbullmusicacademy.com
- Apple Music: original A&M twenty-track edition · music.apple.com