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Disraeli Gears

ロック / サイケデリアとスタジオ実験 · 1967

Disraeli Gears

Cream

この一枚を聴く理由

短い歌の中で、ギターとベースとドラムがそれぞれ違う方向に力をかける。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

Sunshine of Your Loveの繰り返しを聴いていると、ギターだけでなくベースやドラムの存在も大きく感じられる。『Disraeli Gears』は太いギターの音を前へ出しながら、残る二つの楽器を背景には押し込めない。短い曲の中で異なる動きがぶつかり、再び集まる。音量の大きさより、その力がどちらへ向かうかを追うとクリームの面白さが見えてくる。

1967年に発表された二作目。エリック・クラプトンのギターと歌、ジャック・ブルースのベースと歌、ジンジャー・ベイカーのドラムを中心に、フェリックス・パパラルディが制作し、トム・ダウドが録音を担当した。ブルースの公式資料は、ニューヨークのアトランティック・スタジオでの作業を記録する。ここではStrange BrewからMother’s Lamentまで、元の十一曲の順番を聴く。別ミックスや追加資料のある拡張版は、このまとまりと分けて味わいたい。

主役の後ろへ耳を移す

短く繰り返す音型をリフと呼ぶが、覚えやすいリフがあっても、三人がずっと同じ動きをしているわけではない。ギターが音を伸ばす間にベースが別の道を作り、ドラムの強調が両方の重さを変える。一度目はギターを、二度目は低い音だけを追ってみよう。前にある音の意味が、周囲の動きによって変わることが分かる。三人が常に即興していると決めるより、実際にどこで互いの進路をずらすかを聴く方が、演奏の細部に近づける。

曲ごとに変わる温度

Sunshine of Your Loveが反復の力を示しても、全曲が同じ強さで進むわけではない。World of PainやDance the Night Awayの旋律、Blue Conditionの別の語り口が続く。元のB面を開くTales of Brave Ulyssesで色合いが変わり、We’re Going Wrongでは声とドラムの緊張がまた違う方向を生む。有名なリフの間にある曲も続けて聴くと、強い楽器の個性が一つの表情だけに固まらない理由が伝わってくる。

小さな終わりも残して聴く

最後のMother’s Lamentの短い歌声は、重い演奏を最後まで押し通すだろうという予想から外れる。この結末まで聴けば、アルバムを長いギターソロの短縮版だけと考えるのは難しい。技術は歌を消す力ではなく、それぞれの曲に異なる性格を与える材料になっている。機材や効果の名前を先に覚えなくても、同じ長さのフレーズの中で声と楽器がどう場所を分けるかは追える。十一曲を終えてStrange Brewに戻り、その軽やかな足取りを聴き直すと、全体の均衡もつかみやすい。

曲からたどるアルバム

同じ曲をギター中心に一度、ベースとドラム中心にもう一度聴こう。Mother’s Lamentまで続けて、結末の対比も味わう。

  1. Sunshine of Your Love

    リフがあまりに有名だと、その周りで動く音を聞き逃しやすい。ギターとベースの太い輪郭をつかみ、次にドラムがどこへ重さを置くかを別に聴いてみよう。作曲者としてジャック・ブルース、ピート・ブラウン、エリック・クラプトンが並ぶ。一人のギタリストの印だけでなく、歌とリズムが一緒に作る力として聴く手がかりになる。反復が戻るたび、声がどこに置かれるかにも注目したい。続くWorld of Painまで進むと、この重さもアルバムの中の一つの大きさとして感じられる。覚えやすい音型があることと、その中の動きが単純なことは同じではない。

    参考資料 · Original1967 ATCO liner notes transcription: programme and composers
  2. Tales of Brave Ulysses

    ギターの音色が口を開いたり閉じたりするように動き、歌の旋律の周りへ別の線を描く。効果の最初の使用例を競う記録としてではなく、声と同じ方向へ流れるか、交差するかを聴きたい。作曲にはクラプトンとマーティン・シャープが名を連ね、シャープはアルバムの美術も担当した。絵のようなイメージを思い浮かべる入口にはなるが、すべての音を特定の場面の説明と決める必要はない。一度は歌の文を、次はギターの輪郭を追ってみよう。短い形式でも、異なる線が重なることで空間を広く感じさせられる。その重なりを曲の終わりまで確かめたい。

    参考資料 · Original1967 ATCO liner notes transcription: programme and composers

次に聴く一枚

The Jimi Hendrix Experienceの『Are You Experienced』と比べると、同じ1967年のトリオがギターとリズムを別の方法で動かす様子が聞こえる。

Are You Experienced ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。