ロック / サイケデリアとスタジオ実験 · 1968
Electric Ladyland
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
Electric Ladyland · The Jimi Hendrix Experience
この一枚を聴く理由
短い歌、長い演奏、録音室で作る空間が入れ替わり、ギターの役割も変わり続ける。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
短い「Crosstown Traffic」のあとに、約十五分の「Voodoo Chile」が来る。その急な広がりだけでも、『Electric Ladyland』を一種類のギター音楽へまとめるのは難しい。歌の中で一瞬を支える音もあれば、長い演奏や録音の空間そのものを動かす音もある。速い指さばきを待つより、ギターが曲ごとに何をしているかを選んで聴きたい。
1968年に発表されたエクスペリエンスの二枚組アルバム。ヘンドリックスはギターだけでなく、歌、作曲、制作でも作品の範囲を広げている。スティーヴ・ウィンウッド、ジャック・キャサディ、アル・クーパー、クリス・ウッド、バディ・マイルスらが参加し、全曲を同じ三人の演奏と考えることはできない。リンク先の音楽は原十六曲で、別の映像一件が加わるため、サービスの総項目数は十七と表示される。
冒頭から変わる大きさ
最初の音響的な小品のあと歌が姿を現し、「Crosstown Traffic」は短く締まった構成を示す。続く約十五分の「Voodoo Chile」では、使える時間が急に大きくなる。この順序のまま変化を感じたい。ギターが目立つときだけ集中せず、歌の入口と楽器が句を受け渡す場所を分けて聴こう。長い演奏も、音を増やし続けることだけで緊張を保つのではない。どの音が前へ出て、どの音が場所を残すかも大切だ。曲の長さの違いが、次の演奏への耳の構えまで変えていく。
録音された空間を聴く
「Little Miss Strange」「Long Hot Summer Night」から「Gypsy Eyes」「Burning of the Midnight Lamp」へ進めば、一つの長いジャムという説明では足りなくなる。後半の「1983... (A Merman I Should Turn to Be)」と「Moon, Turn the Tides... Gently Gently Away」では、旋律の周囲の音にも注意したい。技術の名前をすべて知る必要はない。近い音、遠く感じる音、続く音、一度消える音を選べば、録音された場所そのものが音楽の一部として届く。
最後の二曲へ着く
「All Along the Watchtower」の凝縮した力を経て「Voodoo Child (Slight Return)」に到着する。似た名前でも、前の長い「Voodoo Chile」を短く編集した版ではなく、別の曲が原盤を閉じる。名高いギターの場面だけを集める場合と、十六曲の起伏を通ってここへ来る場合は違う。今この盤を聴く理由も、一人の技量を確認するだけでは終わらない。歌と演奏、録音室の選択が押し引きしながら全体の大きさを変える過程を追える。最後を聴いたあと冒頭へ戻ると、その幅も感じやすい。
曲からたどるアルバム
Crosstown Trafficから長いVoodoo Chileへ変わる時間感覚を聴き、最後のSlight Returnは別の録音として比べよう。
Crosstown Traffic
短い時間に歌と楽器の応答がどれほど密に置かれるかを聴こう。一つのギターだけを選ばず、声の句が終わると何が残り、何が入るかを確かめたい。原十六曲の三曲目で、直後の長い「Voodoo Chile」と大きな規模の差を作る。この順序で聴けば、簡潔さが長い演奏より小さな成果とは限らないと感じられる。一度は歌を追い、次には伴奏がその間を受ける場所を選ぼう。短い曲を繰り返す中でも、新しい間隔が見えてくる。技術の名前を知らなくても、前へ進む力と周囲の応答は分けて聴ける。長い独奏を待つ代わりに、一句が次へ渡る速さへ注意したい。
参考資料 · Experience Hendrix: original16-track album and guestsVoodoo Child (Slight Return)
短いギターの句では高さだけでなく、声の口の形が変わるような音の表面にも耳を向けよう。強い冒頭から歌の入口まで追えば、独奏だけでなく歌と楽器が場所を交代する曲として聴ける。原盤の最後にあるこの録音は、前半の約十五分の「Voodoo Chile」とは別で、単に短くした編集版ではない。まず短い句を記憶し、その周囲のドラムの動きを選ぼう。同じ句が戻っても、前後の圧力によって違って感じられる。大きな印象だけをつかまず、小さな休止と再開を聴けば、アルバムがどんな密度で閉じるかも明瞭になる。曲名の似た二つの演奏を、改めて別々に比べたい。
参考資料 · Experience Hendrix: original16-track album and guests
次に聴く一枚
ラヴの『Forever Changes』と、歌を凝縮した構成と長い演奏まで広げる二枚組の呼吸を聴き比べたい。
Forever Changes ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。