ロック / プログレッシヴ・ロック · 1975
炎〜あなたがここにいてほしい
ピンク・フロイド
Wish You Were Here · Pink Floyd
この一枚を聴く理由
Shine Onの二つの大きな部分が三曲を囲み、不在を題材だけでなく音楽の配置としても経験させる。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
最も長い曲は、最初のトラックが終わっても完結しない。Shine On You Crazy Diamondは盤を開き、三曲を挟んで最後に戻る。表題曲を単独で知っていたなら、全体で聴くと位置が違って感じられるだろう。親しみやすい歌は最後の到着点ではなく、長い帰還の直前にある。五つの独立した名曲を数えるより、始まった音楽をいったん離れて再び出会う流れとして聴きたい。同じ名前が両端にあることが、その間の経験まで変えていく。
ピンク・フロイドは一九七五年にアビー・ロードで録音し、その九月に作品を発表した。公式の説明では、不在という題材と音楽業界への失望が結び付けられ、Shine Onはシド・バレットへの献呈として紹介される。ただし全曲を一人の伝記だけに置き換える必要はない。今回選ぶ現行スタジオ配信は原五トラック構成で、権利表記は二〇一六年。作品の発表年とは分けて読む。後の記念盤の追加曲や別演奏を原曲順へ混ぜず、五曲が作る形を保っている。
有名な音の前にも曲はある
分かりやすいギターの形が出る前に、導入はすでに曲の大きさを作っている。周囲の時間を有名な箇所までの待ち時間として捨てず、準備として聴いてみよう。小さな形が目立つのは、その場所が用意されているからでもある。番号の付いた部分を全部覚えなくても、楽器から歌へ注意が移る地点を見つけることはできる。ここで曲全体が終わったと決めず、最後のトラックを残しておくと、冒頭の記憶がその先まで続く。
中央の三曲が作る距離
Welcome to the MachineとHave a Cigarが業界を扱うことは、表題曲との対照にもなる。題材だけでなく、編曲の大きさや音の性格を比較したい。異なる圧力を感じた耳が、身近なギターと歌の関係へ来たとき、何が変わるだろうか。表題曲だけを盤全体の代表にしてしまわない方が、その前の二曲の役割も見える。大作二つの間を埋める曲ではなく、最後に戻るときの期待を変える三つの経験として聴ける。
表題曲の先に残る結末
表題曲が終わっても再生を続け、後半のShine Onへ戻ってみよう。それは付録ではなく、ずっと前に開かれた形の続きを受け取る時間だ。最初の単純な繰り返しだと決めず、現在の進み方を聴きながら冒頭の記憶も残したい。その間に三曲を通った経験が再登場の意味を変える。普段は表題曲だけを選んでいたなら、今回は順番を保ってみよう。よく知る一曲にも、前後を含む大きな形の中で別の役割が見つかるはずだ。
曲からたどるアルバム
冒頭のShine Onを記憶に残し、中央の三曲を通って終わりの後半へ戻る。
Shine On You Crazy Diamond, Pts. 1-5
分かりやすいギターの形が現れる前から、曲はすでに始まっている。広い背景と、一つの細部が前に出る瞬間との関係を聴いてみたい。有名な箇所だけを待つと、それに大きさを与える準備を消してしまう。公式紹介はシド・バレットへの曲だと示すが、全生涯を暗記しなくても、器楽から歌へ注意が移る流れを追うことはできる。今回の選曲は正規冒頭トラックの一~五部で、九部全部をつないだ編集やライヴではない。終わったらすぐ後半を付けず、その間の三曲を通ってみよう。曲を二つに分けたアルバムの選択が、それによって具体的に感じられる。
参考資料 · Pink Floyd official album page: structure and themesWish You Were Here
この歌を盤の終わりとして覚えていたなら、その後に長いトラックが残ることを確かめたい。親しみやすいギターと声は、前の編曲を通った場所で別の近さを作る。旋律だけを楽しむこともできるが、隣の曲の規模を残すと経験は変わる。不在を必ず一人の伝記に限定する必要はなく、個人的な呼び掛けと、共に歌える旋律の両方として受け取ることもできる。そうした感想は確認された制作史と区別しよう。今回は正規スタジオ曲で、別奏者を加えたテイクや記念盤の器楽版ではない。終わった後もShine Onの後半へ続けると、短い歌の位置がより明確になる。
参考資料 · Pink Floyd official album page: structure and themes
次に聴く一枚
《The Wall》へ進み、五トラックを両端で囲む形と、多くの短い場面でつながる物語の違いを比べる。
The Wall ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。