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Two Steps from the Blues

ブルース / テキサスとソウル・ブルース · 1961

Two Steps from the Blues

Bobby Bland

この一枚を聴く理由

強い叫びの前後にある小さな文と楽器の返事まで、感情の大きさを作る。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

バビー・ブランドの歌は、荒い声をどこまで大きく出せるかだけでは説明できない。滑らかに始めた句を強く押し上げ、また近い語り口へ戻す動きがある。《Two Steps from the Blues》では、その変化に応じる管楽器やギターも一緒に聴きたい。中心にいるのは歌手だが、文の前後を支える短い応答によって、その声が届く距離も変わってくる。

1961年のDuke原盤は、先に発表されたシングルも含む十二曲で構成される。参照するGeffen十四曲再発は、その十二曲に二曲を追加したものだが、《Don’t Want No Woman》と《Don’t Cry No More》が原盤の十一番・四番から四番・十一番へ入れ替わる。したがって原曲順やマスターの完全な再現とは説明しない。選んだ六曲目と十曲目の位置は変わらず、ここでは現行再発の順で聴く。

強い音を準備する小さな句

表題曲から《Cry, Cry, Cry》へ進み、声の表面がいつも同じではないことを確かめよう。滑らかな音は、荒い声と対立するだけでなく、その到着を準備することもある。叫びだけを待つと、手前の小さな言葉が作った緊張を逃してしまう。管楽器が声と一緒に強調するところと、歌い終えた場所へ答えるところを分けて追うと、伴奏が文の前後をどう形づくるかが聞こえる。

相手へ向かう距離

《I Pity the Fool》と《I’ll Take Care of You》を並べると、同じように短い歌でも違う近さがある。強く相手へ向ける文と、静かに約束する文は、同じ重さで終わる必要がない。歌の話者をブランド本人の私生活へ直結させるより、この録音が作る態度として聴きたい。文末の強さと、次の言葉が出るまでの間を追えば、悲しみという一語で片づけられない違いがわかる。

集められた歌の中心

すべてが同じ日の演奏でなくても、歌手とバンドの応答が一枚の中心を作れる。今聴く楽しさは、ブルースとソウルの境界を決めることだけにはない。一つの声の中で柔らかさと荒さがどう働き合うかを、具体的に聞き取れる点にある。一度目は声を、次は声が空けた場所を追ってみよう。短い無音も含めて聴くと、その後の強い音がなぜその形で届くかを感じやすい。最後の二曲は原盤十二曲を終えた後の追加資料として区別する。曲順の違いを知っておけば、現在の配信の流れを原盤の意図そのものと取り違えずに楽しめる。曲の名を追うだけでなく、歌の休みにどんな音が残るかも覚えておきたい。

曲からたどるアルバム

強い句の直前の小さな言葉と、直後の楽器の返事を追う。

  1. I Pity The Fool

    一つの文をどれほど強く押し出すかに加え、その前後でバンドが何をするかも聴いてみよう。短く投げる言葉と長く保つ音では、同じ相手へ向かう距離が違って感じられる。原盤でも参照Geffen盤でも六曲目で、QobuzのUMG資料でも題名を確認した。単純に怒りの歌と決める前に、句の終わり方へ耳を置きたい。管楽器の強調は声と同時なのか、それとも言い終えた場所へ来るのか。一つの応答を追ってから全体に戻れば、短い歌の大きさをいくつもの音が調整しているとわかる。同じ題名の繰り返しにも、音量以外の方法で重さが加わっている。

    参考資料 · Qobuz: Geffen/UMG edition, track identities and durations
  2. I'll Take Care of You

    もう一つの選曲と並べ、今度は約束する文の近さを聴こう。QobuzのGeffen資料は作者をブルック・ベントンと記す。ブランド自身の告白と決めなくても、句を保ち終える方法には個性がある。原盤と参照再発の双方で十曲目に位置し、後年のライヴや別の歌手の版に置き換えない。長い音が終わった後、どんな楽器がその場所を引き受けるかを追ってみたい。柔らかさは表現の力がないという意味ではない。言葉の確かさと、その約束を必要とする状況を一緒に考える余地がある。大きな叫びだけを本物のブルースと考えると聞き逃す、小さな動きに注意を向けたい。

    参考資料 · Qobuz: Geffen/UMG edition, track identities and durations

次に聴く一枚

B.B.キング《Live at the Regal》と、声の周囲でギターと観客が担う別の返事を比べよう。

Live at the Regal ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。