クラシック / 中世とルネサンス · 1995
Victoria: Officium Defunctorum
ガブリエリ・コンソート/ポール・マクリーシュ
빅토리아: 성무일도 · 가브리엘리 콘소트
この一枚を聴く理由
重なり合う声と一本の旋律の違いを聴いてみてください。短い祈りの部分も、合唱の大きさを感じる手がかりになります。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
「Kyrie」で、まず一つの声を追ってみましょう。別の声が入ると、耳はそのまま最初の線を追うでしょうか、それとも新しい声へ移るでしょうか。ラテン語を一語ずつ理解しなくても、この変化には近づけます。次に一本の旋律へ戻ったとき、先ほどの合唱の厚みが思い出されるかもしれません。豊かな響きが続くことだけが魅力ではなく、小さな音にも居場所があるプログラムです。宗教音楽に慣れていない人は、短い二つの区間から始めてください。
案内するのは、マクリーシュ指揮のガブリエリによる1995年のドイツ・グラモフォン系の録音商品です。従来の一覧にある1987年とは区別が必要です。もちろん、どちらもビクトリアが生きた時代を示す年ではありません。全19トラックは別々の19作品を集めたものではなく、死者のための儀礼の流れを細かく区切った構成です。短い祈りや朗唱を飛ばすと合唱は残りますが、その合唱へ至る道のりも短くなります。
全部の声を追わなくてもよい
声がいくつも重なって分かりにくくなったら、最も聴きやすい一つだけを追ってみてください。別の声を聞き逃しても失敗ではありません。歌い手が同じ方向へ進むのか、それぞれ違う道をたどるのか、その違いだけでも十分です。音量を上げずに気づけることがあります。短い言葉と長い歌が交互に置かれると、一つの曲の速さとは違う、全体の歩みも感じられます。どの声を選ぶかは自由です。同じ区間でも、次には別の声から入り直せます。聴き終えたあとに正解を探す必要もありません。
発売に近い時期の批評を手がかりに
1996年1月、インディペンデント紙のエドワード・セッカーソンは、この演奏を儀礼の経験を取り戻そうとする試みとして論じました。発売時期に近い一人の批評家の読み方であり、聴衆全員の反応ではありません。団体の公式沿革も、歴史的な行事を音楽で再構成する仕事を特徴として挙げています。この背景を知ると、短い部分を好きな合唱までの待ち時間ではなく、響きが変わる道筋として聴けます。
悲しみ方まで決めない
死者のための音楽だからといって、自分の悲しい思い出を呼び起こす必要はありません。声の混ざり方が安らかに感じられることも、落ち着かない緊張として届くこともあるでしょう。「Kyrie」と「Sanctus」を聴き、気になった方の前後へ範囲を広げてみてください。一度に全部を聴き終えることが理解の条件でもありません。日を変えて戻ったとき、一本の線と重なる声の違いがどう響くか。その変化から、自分なりの付き合い方が始まります。
曲からたどるアルバム
3番Kyrieと12番Sanctusを入り口に、前後の短い区間もつないでみてください。
Kyrie
最初に耳に入る声を一つ追ってみてください。別の声が加わったとき、注意が移るかどうかも聴きどころです。この祈りは儀礼の中の一部分で、鑑賞用の短い曲として独立しているだけではありません。セッカーソンの1996年の批評は、単旋律の聖歌と声が重なる合唱の対比に注目しました。同じ感情を持つ必要はなく、その違いを探す手がかりにできます。次の短い祈りまで続けると、豊かな響きが止んだあとの簡素さも音楽の一部になります。ラテン語の発音を聞き分ける試験ではありません。声が始まり、終わる場所をつかむだけでも、もう一度聴くときの目印ができます。
参考資料 · Edward Seckerson, The Independent, January1996 reviewSanctus
直前の「Prefatio」から続けて、声が重なるときに響きの広さが変わるか確かめてみましょう。1996年の批評でセッカーソンは、この部分で声が集まる力に注目しました。ただし、一人の批評家の反応であり、いつも壮大に聴くべきだという指示ではありません。無理のない音量で、最も高く聞こえる声と低い声の間を感じてみるのもよい方法です。続く「Benedictus」を残しておけば、頂点だけを取り出さず流れの中で聴けます。短い試聴では前後の関係が分かりにくいとき、外部サービスでつないでください。声の種類を全部言い当てなくても、この変化は楽しめます。
参考資料 · Edward Seckerson, The Independent, January1996 review
次に聴く一枚
パレストリーナのMissa Papae Marcelliへ進み、声が一つの句を作る様子を比べてみてください。
Palestrina: Missa Papae Marcelli ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。