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モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り

クラシック / 中世とルネサンス · 1990

モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り

ジョン・エリオット・ガーディナー

몬테베르디: 성모 마리아의 저녁기도 · 존 엘리엇 가디너

この一枚を聴く理由

大きな合唱から一人の歌へ移る瞬間を手掛かりにすると、長い宗教曲にも入り口が見つかります。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

冒頭の大きな響きだけで、この音楽の姿を決めないでください。声が集まって何かを告げる場面と、一人の歌い手が語り掛けるような場面では、耳の置き場所も変わります。まず、その大きさの変化を聴いてみましょう。ガーディナー、モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツによるこの演奏では、全体の設計を理解する前にも、一つの句の長さや言葉の始まりを追うことができます。

対象は一九八九年に録音され、一九九〇年にアルヒーフから発売された演奏です。同じ指揮者による別の録音と混同しないようにしましょう。日本盤の図書館書誌には、ヴェネツィアのサン・マルコとロンドンの教会という二つの録音場所が記載されています。したがって、全編を一つの場所で行われた一回の演奏の記録と考えるのは適切ではありません。作品が生まれた時代、実際の録音、後年の再発売を分けると、長い歴史の中で今聴いているものの位置が見えてきます。

声の数が変わるとき

合唱では、いくつもの声が同じ地点に向かう力を感じてください。独唱に移ったら、一つの句がどこまで続き、どこで少し留まるように聞こえるかを追います。ラテン語の意味や専門用語が分からなくても始められる聴き方です。小さな編成の曲を、次の大合唱までの休憩と考える必要はありません。一人の声が時間を扱う身振りそのものに、別の密度があります。まず二つの異なる大きさを覚えてから、長い流れに戻るとよいでしょう。

響きの中の言葉

教会の音楽だからといって、すべてを遠い響きとして受け取る必要はありません。言葉が発せられる瞬間と、その後に残る音を分けて聴いてみます。残響が広がりを作る一方、次の句の出発点は発音やリズムから分かります。録音場所が二つあることも思い出してください。耳に届く空間の効果を、そのまま特定の建築物の実際の姿として説明することはできません。どの場所かを当てるより、輪郭と余韻の関係に耳を向けましょう。

二つのマニフィカト

終わりには七声のMagnificat Iと六声のMagnificat IIが並びます。同じ演奏の繰り返しではなく、区別された二つの設定として聴いてください。一度に続けず、別の日にもう一方を聴くのもよい方法です。この録音は二〇二〇年にも再発売されました。その紹介に引用されるGramophoneの評は二〇〇五年のもので、初発売時の批評ではありません。後年の評価を当時の反応に置き換えず、今の耳で二つの結び方に出会う余地を残しておきたいところです。

曲からたどるアルバム

まず冒頭とNigra sumを比べ、声の規模の違いを感じてから全体へ進んでみてください。

  1. Vespro della Beata Vergine: Domine ad adiuvandum a 6

    まず合唱が入る瞬間の輪郭をつかみましょう。すべての声を分離するより、言葉の始まりが楽器の動きと出会い、どこに重みが生まれるかを聴きます。次は句の終わりに注目してください。大きな響きの中にも、次の出発を準備する動きがあります。二度目には、声の後ろで続く楽器へ注意を移してもよいでしょう。壮大さを一つの印象として受け取るだけでなく、その中の関係を少しずつ見つける聴き方です。a 6は六声の編成を示し、六番目の曲という意味ではありません。この大きさを覚えたまま独唱曲へ移ると、音量をすぐ上げなくても、音楽が別の距離から語り始めることに気付けます。

    参考資料 · Apple Music: exact digital programme
  2. Vespro della Beata Vergine: Nigra sum a 1

    冒頭の合唱を思い出しながら、一人の声の句へ耳を近づけてください。どこで留まり、どこから先へ進むように感じるでしょうか。その下を支える音との関係も聴いてみます。独唱が自由に聞こえても、土台から離れているわけではありません。言葉をすべて訳せなくても、短い身振りと長く広がる身振りの違いは追えます。a 1は声の編成を示す表記で、伴奏が一切ないという意味ではありません。試聴だけで曲全体を判断せず、全曲再生では最初につかんだ動きがどう変わるか確かめましょう。この小さな規模を記憶すると、後の合唱の戻り方も、それまでとは違って感じられるはずです。

    参考資料 · Apple Music: exact digital programme

次に聴く一枚

タリスのSpem in aliumでは、多くの声が出会う仕組みそのものを聴く中心に置けます。

Tallis: Spem in Alium ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。