フォーク・カントリー / アウトロー・カントリーとアメリカーナ · 1974
Grievous Angel
Gram Parsons
この一枚を聴く理由
長い物語、二曲のメドレー、デュエットを短い二面へまとめ、カントリーの語り方を複数示す。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
Grievous Angelには長い物語を追う曲も、よく知られた歌を二人が歌い直す瞬間もある。Return of the Grievous Angelから五曲目の$1000 Weddingまでをまず聴き、裏面の始まりである二曲のメドレーへ進もう。似た楽器が続けて参加しても、話を展開する方法は一定ではない。遅い曲と速い曲を交互に並べたという以上に、どんな種類の歌の後へ何が来るかが大切な作品である。
グラム・パーソンズの第二作で、死後の1974年に発表された。エミルー・ハリスの歌とジェームズ・バートンらの演奏が作る結果を、死を予告した最後の言葉としてだけ聴かないようにしたい。ライノは新しく用意した曲と以前から持っていた曲が一緒に収録されたと説明する。したがって全行が最後の録音直前の状況を告白するとは限らない。作品が含む時間は、発売時の伝記的な事実より長く、複数の方向へ開かれている。
結婚の物語から作られた舞台へ
$1000 Weddingの後にはCash on the BarrelheadとHickory Windが一トラックにまとめられる。Live from Northern Quebecという表記を、本当にケベックで行われた公演の場所の証明と受け取らないようにしよう。スタジオで演奏会の雰囲気を作る構成である。二部分を勝手に独立トラックとして数えないことも大切だ。長い物語から二曲のまとまりへ移ると、話を読むような聴き方が、同じ場で歌に出会う聴き方へ変わるかを試せる。
道中で育ったデュエット
ハリスは2000年の取材で、Love Hurtsをツアー中に繰り返し歌い、録音では近くに置いた二本のマイクで一緒に歌ったと回想した。二人の呼吸を偶然の一瞬だけで説明しないための手掛かりになる。ただし全曲が同じ方法で録られたとか、一回の試みで完成したと広げてはいけない。慣れた歌をもう一度歌う際に何を合わせ、何を違うまま残すのか。この曲の句の終わりと、長く続ける音を追ってみよう。
一種類の悲しみにまとめない
Love Hurtsの後は速いOoh Las Vegas、そして最後にIn My Hour of Darknessが来る。この順番があるため、作品は同じ沈んだ気分を保つ追悼文にはならない。終曲にはリンダ・ロンシュタットも参加する。最後に集まる歌を聴いてから冒頭へ戻ると、一人の人物の物語と、複数の人が作る演奏をともに覚えていられる。生涯を知ることも入口だが、曲の前後と演奏者の役割を確かめることは別の鑑賞の経路になる。
曲からたどるアルバム
$1000 Weddingから二曲のメドレーへ進み、Love Hurts以後も最後まで続け、異なる物語の形を比べる。
Return of the Grievous Angel
約4分26秒の最初のトラック。題名にReturnがあっても、後年の同名トリビュート盤を選んだのではなく、パーソンズの元のアルバム収録録音を扱う。道を進むような流れを追いながら、歌の間へ楽器が短い応答をどう置くかも聴こう。伴奏を一つの背景にまとめると、場面を変える小さな動きを見落としやすい。新しい句が始まるとき、前の楽器の動きは終わったのか、一緒に続くのかを比べるところから始めてもよい。Hearts on Fireまで続ければ、冒頭が全曲の気分を決めるわけではないと分かる。旅の始まりに感じても、一曲だけで作品全体の筋を定める必要はない。
参考資料 · Rhino: album history and performersLove Hurts
七曲目の約3分42秒、パーソンズとハリスの録音。ハリスは道中で育てた曲を近い二本のマイクで一緒に歌ったと回想している。二人の結合を、後から別々に重ねた伴奏の歌だけとは説明しない。ただし全セッション唯一の方法や一回で完成した証拠へ広げることもしない。まず同じ句の終わりをどう保ち、長い音で二声がどれほど違いを残すかを聴こう。ブードロー・ブライアント作の歌で、パーソンズの自作ではない。次のOoh Las Vegasへ続けると、このデュエットの集中が作品の終わりでなく、次の場面の動きを鮮明にする場所だとも感じられる。
参考資料 · Fresh Air, 2000: Emmylou Harris describes recording Love Hurts with Parsons
次に聴く一枚
ハリスのWrecking Ballへ進み、この一緒に歌う方法と、後年の異なる制作環境に置かれる歌を比べる。
Wrecking Ball ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Rhino: Grievous Angel original side programme and distinct High Fidelity vinyl · store.rhino.com
- Fresh Air, 2000: Emmylou Harris describes recording Love Hurts with Parsons · freshairarchive.org
- Rhino: album history and performers · www.rhino.com
- Qobuz: licensed current nine-track programme and remaster credits · www.qobuz.com
- Apple Music: selected nine-track distribution · music.apple.com
- Spotify: corresponding Warner/Rhino distribution · open.spotify.com