ポップ / シンセポップとニューロマンティック · 1987
Actually
Pet Shop Boys
この一枚を聴く理由
二人の声の対話と罪悪感の大きなドラマが、華やかなダンス音楽の中に並ぶ。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
《Actually》で耳を引く変化の一つは、ダスティ・スプリングフィールドの声が加わる瞬間だ。ニール・テナントの抑えた語り口に違う質感が応え、整った電子リズムが二人の立つ舞台のように聞こえる。《It’s a Sin》では、同じポップの言葉がさらに大きな身振りを持つ。近い会話と演劇的な宣言、その両方に場所があるアルバムだ。
公式カタログは二枚目のスタジオ作品の発売を1987年9月7日と記録している。複数のプロデューサーが関わり、ここでは原盤の十曲を2018年リマスターで聴く。《Further Listening》に加えられたデモやリミックスは別の範囲になる。同時期に知られる《Always on My Mind》も、この十曲の一つとして入れない。まず元の曲順を通ると、それぞれの歌の大きさが見えやすい。
関係と交換の言葉
《What Have I Done to Deserve This?》の次には《Shopping》《Rent》が続く。題名だけですべての意味を決めることはできないが、物や金の言葉が人間関係の隣に並ぶ順序は耳に残る。軽快な伴奏は言葉を軽くするのか、それとも背後の落ち着かなさを目立たせるのか。声が強く押し出さなくても問いは消えない。旋律を楽しみながら、歌う人の態度に迷うこともできる。その二つを別々の聴き方に分けずにおきたい。
広さを変える後半
《It Couldn’t Happen Here》から《It’s a Sin》へ進むと、長い呼吸と強い推進力の違いがはっきりする。後者についてテナントは、公式の説明でカトリック学校での経験を挙げている。個人の出発点として受け取り、すべての信仰者の経験へ広げる必要はない。音楽では、声が同じ高さに留まる間にも周囲がどれほど大きな場面を作るかを聴こう。反復と密度の変化も、ドラマの重要な材料になる。
大きなサビの先へ
《I Want to Wake Up》《Heart》を経て最後の《King’s Cross》へ着くと、最も華やかなサビだけで一枚が閉じないことに気づく。残る余韻が、前に聞いた言葉を少し違う明るさで照らすようにも感じられる。十曲を一つの完成した筋書きにまとめなくても、速度や距離の変化は追える。今この作品に戻る面白さは、踊る表面を捨てて本当の意味だけを取り出すことではない。心地よい音と整理しきれない感情を同時に聴き、どちらも消さずにおけることにある。言葉の意味を一度で理解できなくても、二つの声や隣り合う曲の違いから、その重なりへ近づける。
曲からたどるアルバム
デュエットで声が交代する場所と、It’s a Sinへ移る時の規模を比べる。
What Have I Done to Deserve This?
スプリングフィールドとテナントが前景を渡すたび、文の重さがどう変わるかを聴く。拍は続いても二人の歌い方は同じ質感ではない。公式記録はこのデュエットを確認し、最初のアルバム時には実現が間に合わなかった協働だったと説明する。選曲は《Actually》の二曲目で、長いリミックスとは別のアルバム版だ。まず声の違いを、次には句を閉じる位置を比べよう。大きく伸ばす声だけが感情を担うのか、控えめな声も違う力で会話を動かすのか。二人の差を滑らかに消すのではなく、そのまま残すことで曲に奥行きが生まれる。一定の伴奏が、その交代をいっそう見えやすくする。
参考資料 · Pet Shop Boys: Dusty Springfield duet historyIt’s a Sin
サビが広がるとき、声だけでなく反復する拍と楽器の密度を分けて聴く。高い音の強さ以外にも、大きな身振りを作る要素がある。テナントが語るカトリック学校の経験は罪悪感という題材の個人的な出発点で、すべての宗教教育を説明するものとはしない。原盤では七曲目で、広い呼吸の前曲を通った後に推進力が際立つ。一度はサビへ入る境目を追い、次には声が少し引くところで伴奏が何を続けるかを確かめよう。別のディスコ・ミックスではなく、このアルバム版を前後と一緒に聴けば、大きな一曲が全体の中で占める位置も感じられる。反復の回数より、戻るたびの響きに注意したい。
参考資料 · Pet Shop Boys: It’s a Sin, Tennant’s account
次に聴く一枚
前作《Please》へ戻り、二人のポップが声の関係や劇的な規模をどう広げたかを比べたい。
Please ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Pet Shop Boys: Actually original programme · www.petshopboys.co.uk
- Pet Shop Boys: 2018 reissue credits and bonus boundaries · www.petshopboys.co.uk
- Pet Shop Boys: Dusty Springfield duet history · www.petshopboys.co.uk
- Pet Shop Boys: It’s a Sin, Tennant’s account · www.petshopboys.co.uk
- Apple Music: Actually ten-track 2018 remaster · music.apple.com