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Led Zeppelin IV

ロック / ハードロックとヘヴィメタル · 1971

Led Zeppelin IV

Led Zeppelin

この一枚を聴く理由

合奏の休止、二人の声、音の規模の変化が、八曲それぞれの空間を作る。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

冒頭では声と楽器がいつも同時に走るわけではない。歌が一言を投げ、そのあと合奏が答える。その隙間を経て次の曲へ進むと、今度は転がるリズムが前へ引っ張る。『Led Zeppelin IV』は有名な長い一曲へすべてが集まる作品というより、八つの異なる部屋を通っていく体験として聴ける。

1971年11月8日発売の第四作。通称のLed Zeppelin IVで探せるが、もともと題名のないアルバムとしても知られる。公式資料はJimmy Pageの制作と、ロンドンのIsland Studios、ハンプシャーのHeadley Grangeでの録音を記す。ここでは八曲の本編を保ったリマスター版を案内し、Deluxe版の別ミックスや器楽を中心とする追加資料とは区別する。録音の作業段階を示す素材を、本編と同じ演奏として選ばない。

待つ時間が作る推進力

「Black Dog」の声とギターが残す間隔を聴いてから、「Rock and Roll」へ進んでみよう。どちらにも強さはあるが、その生まれ方は違う。一方は隙間を越えて次の応答を待たせ、もう一方は続くリズムの回転へ耳を向けさせる。テンポを数字で比べる前に、身体が次の拍をどのように予想するかを確かめたい。楽器が止まる場所も合奏の働きであり、音楽の外にある空白ではない。よく知る曲でも、聴く基準を替えると新しい輪郭が現れる。

もう一人の声が加わる

「The Battle of Evermore」ではSandy DennyがRobert Plantと歌う。Dennyの公式略歴でも確認できるこの参加を、後ろに添えた声として聞き流したくない。二つの声が離れたり重なったりする関係が、場面の広さを決める。続く「Stairway to Heaven」は、長い時間の中で別の仕方で規模を変える。大きな頂点を先に待つより、冒頭の小さな動きを覚えておくと、後の合奏で何が増え、何が違って聞こえるかを具体的に受け取れる。

後半にも固有の結末がある

「Misty Mountain Hop」「Four Sticks」を経て「Going to California」に移ると、声の周囲がまた広くなる。最後の「When the Levee Breaks」の低く大きな響きは、その軽い表面とは違う方法で空間を占める。この到着点を残して聴きたい。「Stairway to Heaven」だけを全体の結末のように記憶すると、後半四曲の対比が失われてしまう。今、一枚として戻る面白さは、隣り合う曲の関係が個々の印象まで変えるところにある。知っている歌を別の配置として聞き直せる。

曲からたどるアルバム

「Black Dog」の応答を待つ間隔を感じ、「The Battle of Evermore」では二つの声を交互に追う。

  1. Black Dog

    「Black Dog」では、リフを口ずさむ前に声と合奏の隙間へ耳を置こう。歌が終わると楽器が答え、また声のための場所が開く。短いフレーズを知っていても、次に入る瞬間を待つ感覚が緊張を保つ。選んだのは約四分五十五秒の冒頭曲で、Deluxe版のBasic Track With Guitar Overdubsという作業資料とは別だ。一度は歌の文末を基準に、次にはドラムとギターが集まる瞬間を基準に拍を追ってみよう。二つは同じ形に感じられないかもしれない。すぐ理論へ置き換えなくても、休止と再登場がリズムを作ることは聴ける。続く「Rock and Roll」と比べると、その違いがはっきりする。

    参考資料 · Apple Music: eight-track remastered album
  2. The Battle of Evermore

    「The Battle of Evermore」ではPlantだけを追わず、Sandy Dennyが入るたびに場面がどう広がるか聴きたい。Dennyの公式略歴はこの曲でのデュエットを確認している。主役を一人選ぶより、二つの音色が離れたり重なったりする場所を探す方が近づきやすい。案内するのは約五分五十二秒の本編三曲目で、器楽中心の追加ミックスではない。物語のすべてを解読しなくても、一方が句を結び、他方が受け取る動きには緊張と余裕がある。まず片方の声を一区間追い、もう片方へ戻ってみよう。軽い弦の反復の上でも、人の声は大きなドラマを作れる。

    参考資料 · Sandy Denny official biography: duet with Robert Plant

次に聴く一枚

『Led Zeppelin II』と並べ、短いリフと軽い響きのあいだに置かれた間隔の違いを聴く。

Led Zeppelin II ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。