ソウル / R&B / ファンク · 1978
ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ
ファンカデリック
One Nation Under a Groove · Funkadelic
この一枚を聴く理由
踊りへ誘う明快な歌の隣に、長い風刺とロック・ギターを残した共同体のアルバム。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
有名な題名曲だけを手がかりに、ファンカデリックが短く親しみやすい曲へ整理された作品と説明するのは難しい。原作の本編は六曲で、最長の四曲目は現行版でも十分を超える。覚えやすい歌の句と、回り道をする冗談、ロックを演奏する権利への問いが並び、大衆性と奇妙な想像力が互いを消さずに共存している。
一九七八年発表。ギターのマイケル・ハンプトンとゲイリー・シャイダー、鍵盤のバーニー・ウォーレルとジュニー・モリソンなどが参加する。ジョージ・クリントンが中心でも、長い歌手の名簿は一人の宣言を全員で唱えるだけの説明には収まらない。最初から全員の名前を覚えるより、一つの声が前へ出る瞬間と複数の声が同じ句に集まる瞬間を分けて聴いてみよう。題名の共同体は、言葉の主張だけでなく音の配置からも考えられる。
三曲で開く広い前半
題名曲は約七分半、「Groovallegiance」は七分、三曲目は六分を超える。この長さを見れば、全曲をラジオ向けに短くしたという説明は当てはまらない。似た規模の三曲が、歌の句やギター、声のやり取りにどれだけ場所を与えるかを比べるほうが役立つ。ファンク・バンドはロックを演奏できないのかという三曲目の問いも、ジャンルを互いに閉じた箱へ入れる聴き方を揺さぶる。ギターが目立つからと別のバンドになるわけではない。
冗談に与えられた長い場所
後半最初の「Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad」は、排泄と精神に関わる語を長い題名へ重ねている。これを題名曲の楽観を邪魔する偶然の寄り道として飛ばすと、本編の最大の場所を風刺へ割いた構成を見落とす。そのあとに「Into You」と「Cholly」が戻ってくる順序にも注目したい。すべての言葉遊びに一つの政治的な答えを与えず、話す声と歌う声の比率が変わるところを辿ることもできる。
本編の外へ続くステージ
六曲の本編は「Cholly」で終わるが、この版は元の付録EPも続けて収録する。ライヴの「Maggot Brain」は、以前の同名アルバムのスタジオ録音を貼り付けたものではない。「Lunchmeataphobia」とP.E. Squadの器楽版も、本編とは分けて聴けば同じ題名に惑わされずに済む。最後の題名曲の器楽ミックスまで含む十曲を、原盤の一続きの順序と呼ばないことが大切だ。スタジオと舞台、歌と器楽という違いから、同じ素材が別の働きを持つところを比較できる。 そこで一度区切ってみよう。
曲からたどるアルバム
まず「Cholly」までを本編として捉え、その先の舞台録音と器楽版へ進んで同じ素材の役割を比べよう。
One Nation Under a Groove
ここで選ぶのは約七分半のアルバム版。短いシングル編集や、この版の最後に付く器楽ボーナスとは区別したい。覚えやすい歌の句があっても、曲全体がその反復だけでできているわけではない。戻ってくる前後に声と楽器のどちらへ意識が向くかを比べてみよう。ギターにも耳を向けると、踊れる音楽で成功するためにロックを捨てたという単純な説明を考え直せる。冒頭の呼びかけが、後続曲すべてを同じ表情に揃える必要もない。「Groovallegiance」と三曲目の問いへ続け、一つの宣言が別の音の場所を得る流れとして聴いてみたい。
参考資料 · Rhino — One Nation recording context and original 1978 releaseWho Says a Funk Band Can’t Play Rock?!
原盤の前半を閉じる三曲目で、現行版は約六分十八秒。題名はジャンルの門番へ向けた問いと読めるが、引用するだけでは曲の時間を捉えきれない。前の長い二曲を通過したあと、ギターを中心に聴きつつ、その周囲のリズムと声にも注意を残そう。目立つことと孤立することは同じではない。別ジャンルへ短く外出する曲というより、もともとある性格の一つを広げる場所として接することができる。次の長い風刺曲との比較も有効だ。一般的な参加者名簿だけから個々のソロ奏者を決めず、曲順の中で問いが占める位置を確かめたい。 長さもその問いの一部になる。
参考資料 · George Clinton official discography — original six-song programme and personnel
次に聴く一枚
『Maggot Brain』へ戻り、初期のスタジオ・ギターの長い語りと、この作品の集団の歌および付録のライヴとの距離を比べたい。
Maggot Brain ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- George Clinton official discography — original six-song programme and personnel · georgeclinton.com
- Rhino — One Nation recording context and original 1978 release · www.rhino.com
- Charly Records — original LP/EP distinction and different later Disco Mix edition · charlydirect.com
- Apple Music UK — ten-track remastered edition · music.apple.com