レゲエ・ラテン / アフロビートと西アフリカ · 2007
Aman Iman: Water Is Life
Tinariwen
この一枚を聴く理由
十二曲の異なる歌い手を追い、ひとつの砂漠風景ではなく具体的なバンドとして聴く。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
Cler Achelで始まった流れは、長いMatadjem Yinmixanを通り、Ahimanaで別の歌い手に出会う。その人物は後のAwa Didjenにも戻ってくる。ティナリウェンの反復を一種類の催眠効果としてまとめる前に、誰が歌を導き、その周囲で誰が応じるのかを聴きたい。同じバンドの中にある違いが、この一枚の輪郭を作っている。
2007年発表の十二曲は、マリの首都バマコで録音された。プロデューサーはジャスティン・アダムス、録音エンジニアはベン・フィンドレイ。創設メンバーMohammed Ag Itlale、通称Japonaisの復帰も公式紹介が挙げる特徴だ。トゥアレグの音楽家による電気ギターの音楽という説明は入口にはなるが、録音場所、制作の相手、歌い手の交代を合わせて見ると、この作品だけの姿がもっと具体的になる。
一人の独白にしない
公式の略歴はIbrahim、Abdallah、Hassanの曲とともに、JaponaisがAhimanaとAwa Didjenを導くことを明記する。全員の名前を覚えなくても、全曲を一人の自伝的な独白にしてはいけない。冒頭でつかんだ声の印象を四曲目と八曲目へ持っていき、別の歌い手が入ると句の進み方がどう変わるかを探そう。同じようなギターの反復を指摘するだけでは見えない、曲ごとの関係がそこにある。
歴史を一枚の絵に縮めない
移動や対立はグループの歴史に関わる。ただし全員に同じ戦闘経験を与えたり、全曲を武装闘争の標語として扱ったりすれば、歌の違いを先に消してしまう。レーベルはSoixante Troisを1963年の記憶と結び、公式略歴はアルバムの亡命と分裂という主題を説明する。その確認された範囲で背景を得たい。別の曲の歌詞まで推測で訳し、情景を補ってしまう必要はない。
十二曲の滞在時間
前半のMano DayakとMatadjem Yinmixanはそれぞれ5分を超える。後半には3分台のIkyadarh Dim、Tamatant Tilay、Assoufが続き、最後のIzarharh Ténéréで再び約5分の時間が開かれる。全曲を同じ速度で砂漠を歩く場面に例えるより、実際の長さの変化を追ってみよう。何回繰り返したかを数えるだけでなく、歌の句が終わったあとギターや他の声がどう続くかを聴けば、反復が歌を受け止める方法も見えてくる。 聴き終えたあとに冒頭へ戻ると、最初はバンド全体の印象に見えた一曲も、十二曲の中の一つの表情として捉え直せる。
曲からたどるアルバム
Cler AchelとAhimana、Awa Didjenを比較し、同じ集団の中で歌を導く声が替わる場所を聴く。
Cler Achel
約4分28秒の冒頭曲。配信クレジットにはIbrahim Ag Alhabibの作詞・作曲参加と、多数の演奏者やコーラスが記される。広い景色を一人のギタリストが描くというイメージより、集団の歌として入る根拠になる。最初は前に出る声の句を追い、その句が終わる場所で他の声やギターが何を加えるかを聴いてみよう。音型が戻るからといって、曲が停止しているわけではない。反復の中に歌の表情が置かれる方法を探せる。次のMano Dayakや四曲目のAhimanaまで進み、歌い手の変化を経験してから戻れば、最初の曲にもさらに関係が見えてくる。
参考資料 · Qobuz — licensed song credits for Aman ImanAhimana
公式略歴がJaponaisの導く曲と明記する四曲目で、約4分59秒。創設メンバーの帰還という情報は感情をすべて説明する伝記ではなく、別の声へ耳を向ける目印にしたい。最初のCler Achelで感じた発声や句の長さを覚え、この曲がどう進むかを確かめよう。八曲目のAwa Didjenでも同じ人物が歌を導くので、一枚の中で比較できる。全曲を同じ抵抗の物語や同じ砂漠の景色にまとめず、歌い手と個別の曲の関係を聴く方法だ。題名や歌詞の意味を未確認のまま訳すことはしない。言葉を知らなくても、声と応答の長さから曲の場所を探れる。
参考資料 · Tinariwen official biography — 2007 lineup and Japonais songs
次に聴く一枚
Ali Farka TouréのThe Sourceと比較し、マリにつながる二作品を同じ様式と決めず、ギターと歌の関係を聴く。
The Source ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Tinariwen official Bandcamp / Craft — Aman Iman twelve-track programme · tinariwen.bandcamp.com
- Concord / Craft — recording in Bamako and original 2007 release · mediakits.concord.com
- Tinariwen official biography — 2007 lineup and Japonais songs · www.tinariwen.com
- Qobuz — licensed song credits for Aman Iman · www.qobuz.com
- Apple Music — Aman Iman twelve-track edition · music.apple.com