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Goodbye Yellow Brick Road

ポップ / シンガーソングライター・ポップ · 1973

Goodbye Yellow Brick Road

エルトン・ジョン

Goodbye Yellow Brick Road · Elton John

この一枚を聴く理由

長いロックの序曲、短いポップの旋律、架空の舞台が二枚組の中で行き交う。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

歌が始まる前から、冒頭は大きな舞台を作る。「Funeral for a Friend」の器楽部分が「Love Lies Bleeding」のバンドへつながると、長い準備と直接的な歌の力が同じ入口になる。その後も、有名な数曲だけを抜き出すより、曲ごとに変わる大きさと表情を楽しみたい。

エルトン・ジョンの音楽とバーニー・トーピンの詞による1973年の二枚組。フランスのシャトー・ディエルーヴィルで録音された作品だ。長さよりも場面が変わる頻度が先に耳へ届く。スターの舞台、映画のような人物、荒い週末の勢いと別の生活へ向かう気持ちが、一本道の筋を持たず並んでいる。

ピアノの歌とバンドの力

声とピアノだけでも旋律はよく分かるが、ギターやリズム隊がその周囲の動きをどう変えるかも聴こう。「Saturday Night’s Alright for Fighting」は押し進む力が前へ出て、表題曲はサビの広がる空間が耳をつかむ。大きな感情が同じ音量や速さだけで示されるわけではない。「This Song Has No Title」のような短い曲も通り過ぎずに聴くと、二枚組の規模が長い大曲だけで成立していないことが分かる。比例の違いが全体の幅を作るのだ。

録音で作る架空の客席

「Bennie and the Jets」の観客の音は、実際のコンサート録音を意味しない。公式の制作回顧は、スタジオの曲へその印象を加えたことを説明する。重いピアノの間隔と客席の気配を、互いを信じさせる材料として聴いてみよう。「Roy Rogers」や「I’ve Seen That Movie Too」のように像を呼ぶ題名も、盤を複数の画面へ分ける。各曲を場面として想像しても、すべてを本人の日記にする必要はない。最後の「Harmony」は長い移動を短く明瞭な旋律で閉じる。

発売時の成功と再発の選び方

公式の発売記録は1973年10月5日とし、英国と米国のアルバム・チャート首位を確認できる。これは商業的な反応の根拠であって、批評家全員の一致ではない。ここでは2014年リマスターの当初の十七トラックを使う。最初の器楽曲と続く歌は一つにまとまり、拡張版の他歌手によるカヴァーやライヴ、追加資料は含まない。「Candle in the Wind」もこの盤の1973年録音で、後の別ヴァージョンと区別する。まず最後まで聴き、次に冒頭の広がりと短い結末を比較してみよう。有名曲の多さだけでは見えない順路が残るはずだ。

曲からたどるアルバム

器楽からバンドへ移る冒頭と、短いHarmonyの終わり方を比べる。

  1. Funeral for a Friend / Love Lies Bleeding (2014 Remaster)

    長い器楽の準備が、歌の登場する意味を変える。サビを待つだけでなく、音の層が増えていく様子を追い、バンドが出たとき空間がどう近づくかを聴こう。二つの題を別々に知っていても、この版では連続した一トラックだ。遠くから始まった時間があるからこそ、声が入った瞬間の直接性が際立つ。その後にも導入の規模が背景へ残るか、確かめてみたい。一度は音が加わる過程を、次にはリズムの輪郭が明確になるところを追うとよい。長さそのものが価値なのではなく、待つ時間が歌の出発点を変えるのが面白い。残る短い曲への入口としても、大きく働いている。

    参考資料 · Elton John official: album and original programme
  2. Bennie and the Jets (2014 Remaster)

    観客の気配は、スタジオ録音の周囲へ作られた舞台に耳を招く。その仕組みを知っても幻は消えず、客席も音楽の材料だと分かる。まずピアノが音を置く間隔を、次にその重い土台の上を声が動く様子を追ってみよう。ゆっくり見える歩みでも、音楽が静止するわけではない。確かな拍と鋭く跳ねる声の色が緊張を保つ。覚えやすいサビを歌うだけでなく、その下にある少し奇妙な距離感まで聴けば、親しみやすさと異物感が一緒に残る。隣の曲と比べると、観客がただ演奏を見たのでなく編曲に参加したようにも感じられる。音で作る公演の説得力を味わいたい。

    参考資料 · Elton John official: recording history and studio construction

次に聴く一枚

『Honky Château』と比べると、声とピアノとバンドがより大きな場面へ広がる様子を聴ける。

Honky Château ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。